皆さんハロー!!
ヒンデミット鯖の非公認マスコット
ハローちちぃ
こと豆乳首ゴメスだよぉ~~~!!
今日はパプリオン時代からの友人であり、一人の悲しき戦士のお話をお届けしたい。
ちなみに当記事に嫁は一切登場しない為、嫁成分が必要な場合は前記事を参照して下され。
皆さんはリネレボのリリース日を正確に覚えているだろうか?
彼ははっきりと言えることだろう。
そう。
2017年8月23日 この日から彼の人生は狂い始めた。
多くのプレーヤーと同様に友人たちと話し合って事前登録をしたそうだ。
仲間たちに訪れる幸運。
皆、青背景武器やそうでなくとも満足のいく武器を引き当てて御の字。
彼に与えられたのはSR武器、且つ目指す職業では使えない片手剣だった。
リネレボ神は彼を見放した。
だが彼はリネレボへの希望を捨てることが出来なかった。
そう。2017年8月23日はリネレボのリリース日であり、彼のリセマラ開始記念日。
友人たちから遅れること
1日・・・青背景など当然出るはずもなく。
1週間・・・URすら出ない。
そして約1か月・・・
2017年9月28日
千回を超えるリセマラを超えて彼はようやっとたどり着いた。“背景武器”が出たのだ。
赤だけど・・・
これを手に入れるためだけに、彼の背後には数えきれない生まれたての彼のその死体が積み重なった山が出来上がっていた。捨てられた彼らの名は自暴自棄となって名づけられた【たろう0123】や【ジョン万次郎】などありきたりなものばかりだったという。
ようやっと彼はリセットマラソンという無味乾燥の無限迷路を抜け出し
大切な赤背景装備を手にリネレボの世界に飛び出すことを決意した。
この頃のパプリオンには既に青背景装備を手にしているプレーヤーも多く
同時に始めた友人たちの姿は既にそこにはなかったという。
そしてそんな悲劇を吹き飛ばす程のもう一つの不幸がある。
この武器を手にした千何番目かの彼につけられた名前が
ちょっとした出来心でふざけてつけてみたという
【エネマグラ子爵】
という死ぬほど強烈な下ネタネームだったことだ。
エネマグラとは多少の爽やかな下ネタはOKとしている嫁レボでも触れるのが憚れる程の下ネタワードだ。
後悔しないのであればググられよ。
良い子の皆は"大人の健康器具"と解釈しておこう。
こんな経緯を以ってして
エネマグラ子爵が爆誕した!!
もう一つのツッコみ所としては子爵という中途半端さ。
爵位というのは貴族の高貴さのランクみたいなもので
男爵<子爵<伯爵<侯爵<公爵
この順番でランクアップする。
その、2番目であり最も耳馴染みのない爵位である。
ちなみに爵位を持つ人物へは◯◯卿と呼称するのがルールである。
すなわちエネマグラ子爵を呼称するときは正式には"エネマグラ卿"と呼ぶ必要があるが、そう呼ぶと少しだけかっこよく感じるのは何故だろう…
そんなエネマグラ子爵は
リア友も消えて一人ぼっち
話せる島から始まる旅も
彼にとっては全くもって話せない島だ。
そんな状況が彼を卑屈な思考へ貶めて行った。
この名前の呪いを解くためには…?
人に蔑まれず、楽しくリネレボライフを送るには…?
「人より強くなって必要とされるしかない」
彼はそう考えたのだった。
そうして孤独な修練の日々が始まり
彼は戦闘力の鬼となった。
1ヶ月ものブランクを埋める必要があった為、ある程度の課金もしたそうだ。
たった一人で、日課を欠かさず、強化の度に祈り続けた日々だった。
そして実際、彼に声がかけられたのは
120のレベルキャップ開放を迎えてから数日後
彼がレベル130に到達した頃
並みのプレーヤーとは十万単位で戦闘力の差をつけた頃であった。
声をかけたのはパプリオン内でも中堅クラス以上の強血盟だった。
長い長い孤独な修練を終えて
本来ならば諸手で喜ぶべきタイミングであろう。
だが彼はこう思ったそうだ。
「人間はすぐに手のひらを返すんだなぁ」と。
修練の日々は彼を強き人間としたが、同時に彼は何かを失っていたのだろう。
ひとときの安らぎ、平穏。
ようやく人と同じ地平に立った。
血盟員と戯れ、要塞戦に興じ、切磋琢磨する日々。それまでと比較すれば大変に幸せなリネレボライフが訪れていたと彼は振り返る。
ただ心の奥底にある恐怖。
またあの孤独に戻りたくないという想いを否定出来ずに続けてきた課金を止めることは出来なかった。
心の何処かに潜む劣等感を拭うことは出来なかったそうだ。
ちなみにこの頃からゴメスは変態ネームの同志として彼を尊敬し、やり取りをしてきた。ゴメスはパプリオン変態ネーム界のトッププレーヤーであるエネマグラ子爵に敬意を表して"エネ兄"と呼んでいる。
※これはゴメスがエネ兄と知り合ってすぐくらいの在りし日の姿である
だが幸せは長く続きはしない。
血盟は盟主の引退により事実上の解散状態と相成ったのであった。
まるで会社が倒産して露頭に迷うサラリーマンを思わせる状況。
再就職先を探すにも自分からどうやって声をかけて良いのかわからなかった彼は、再びただひたすらに自らを磨き続けた。
そして訪れた千載一遇のチャンス
パプリオンの最初期から存在するトップクラス血盟からの勧誘。
エネマグラ子爵も、修行の日々で失ったコミュニケーション能力を振り絞って一度は声をかけようとした憧れの血盟。
女性が多い為、下ネタ禁止だとの噂を聞きつけ諦めてしまっていたその血盟からのヘッドハンティング。
実際に下ネタは禁じられているが
"名前だけなら大丈夫"という条件が提示される。
彼をこれほどまでに苦しめたその言葉はいつしか彼のアイデンティティとなっていただろう。
彼はひとしきり迷ったそうだ。
そして自らの名を恥と断じ捨てる覚悟を決め、彼はこのトップ血盟に所属することを決めたのだった。
そんな彼から先日、連絡があった。
「鯖統合を目前にようやく人間として認められた…」
一体何のことかとゴメスが問い返せば
パプリオン戦闘力ランキング100位以内の達成を報せであった。
「やっと達成した。これで少しは自分に自信が持てる」
ゴメスはここまで来るともはや悲しき運命を背負った人間になりたいと願うモンスターに近いな…とは思いつつも、彼の今までの茨の道を知るゴメスは純粋に心からその達成を祝ったのであった。
「よくやったなエネ兄!!ほんとすごいぞエネ兄!!」
だがそんな彼から戦闘力ランキング達成と併せて悲しいお知らせがあった。
「統合先のオーレン鯖にも同じキャラ名を作った。統合したらもうこの呪いの名前ともおさらば出来る。俺は本当の意味で人間になれる…」
ゴメス的には呪いの名前とは言え、ここまでやってきた大切な名前だ。
この名前のおかげで変態の中で最も強くなれた。
この名前のおかげでパプリオンの最強血盟の一角にポジションができた。
その名前のおかげでゴメスはエネ兄と友達になれたんだ。
本当はその看板を下げて欲しくは無かった。
だが本人の屈辱的体験を変態ネームの同志としてリアルタイムで聞かされていたゴメスとしては反対の意思を伝えることはどうしても出来なかった。
彼も彼なりにその名前への名残惜しさら感じていたんだろう。
先日、彼は彼なりの鎮魂歌をワールドチャットに放った。
その一部始終をご覧に入れよう。
そして・・・
ようやく呪いの名前を浄化するときがやってきた。
名前を変更しているのだろう・・・
暫くの沈黙の後・・・
エネマグラ子爵はその名を改め
【エネマグラ伯爵】となった!!
当然のことながら即座にベッタベタのツッコミを入れざるを得なかった。
ゴメスは変態リポーターの一人としてエネマグラ伯爵のこの半年という長きにわたる時間とそこそこのお金をかけた渾身のギャグを報じざるを得なかったのである。
世の中には計り知れないほどの馬鹿が居るものなのだ!!
この記事をお読みの皆様
是非ともPKするか声をかけてやって欲しい!!
彼の失われた何かを取り戻す手助けをしてやって欲しい!!
ゴメスの心よりのお願いでした!!
然らば!!またよろ乳首ー!!
〜DJ豆乳首卿 本日の一曲〜