豆乳首ゴメスの嫁レボ!!

L2R ヒンデミット鯖の豆乳首ゴメスが嫁と言う名のラスボスと闘う日々を綴るっ!!

第十回!!きのたけ連合軍VSオネエJAPAN!!

豊乳 World~♪

A fantastic point of~♪

 

諸君ッ!!久しいなッ!!

機嫌がよいから乳頭から、あ、冒頭から流行のアラジンの歌を歌ってしまったぞ!!

そうッ!!我こそがきのたけ連合軍総帥ッ!!第一大隊長!!

乳凝り圭であるッ!!

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うむ。読者の皆とはオネエJAPANのオフ会に潜入した記事以来だな。

うむ。そんなに久しくないな。

 

 

 

して今回はなぜ我が登場しているのかと言えば

今回の記事のテーマが

【第十回きのたけ連合軍VSオネエJAPAN要塞大戦】

だからであるッ!!

 

 

 

 

~過去の戦績~

第十回ということだから過去に九回の戦闘が有ったわけだ。

このブログにもその結果をすべて書き記したわけではない。

何せ・・・

全部負けたからだ。書くのも悔しいというもんだ。

右も左も分からず、なんとなくオークだけでやってみたら楽しそうじゃない?と普通に対戦した第一回時点で戦力、そして技術において負けていた。

合同VCにしてみたら面白いんじゃないの?と今でも胸を張って極上カル美乳凝り圭の共同開発と自慢したい遊び方を導入した第二回戦では、それは腹がよじれるほど笑ったがVCまでオネエたちにペースを持っていかれて大敗した。

オネエという確たるキャラを持っている相手に対してこちらはキャラがぶれぶれであった訳で、別に試合をしなくても勢いで負けていた。

それならばとこちらも我を筆頭として、どうせブレるならば毎回キャラを変えてやると、帝、テロリスト(外山恒乳)、極道(未遂)などなど様々なキャラに扮して戦いに挑むもその度に返り討ちにあった。

中でも赤ちゃんプレイは我ながら本当にひどかった。殴られながらバブバブ言っているだけなのだ。血盟員もドン引きせざるを得なかっただろう。

それでも挑んだ。確固たる決意を示すために腹毛を賭けた、名前も賭けた。名前に関しては我のみならず、我が愛する仲間たちも共にその名を賭けてくれた。

これらの経緯については我がブログにも記してあるから詳しく読みたい者は是非チェックを願う。

 

 

そう、最初はちょっとした兜合わせ、いや、手合わせのつもりだった。

その後繰り返したどの試合もオネエJAPANによる一方的な殴殺という訳ではなく、俗に言ういい試合だった。

だからなのだろう。

いつからかきのたけ連合軍オネエJAPANは全身全霊を以って打ち斃すべき間柄となっていった。それは憎しみや恨みと言った類ではなく、むしろ愛おしさに近い何かであった。

 

きのたけ連合軍は誰一人諦めなかった。

もう一度、もう一度、負ける度にその声はむしろ大きくなっていった。

オネエJAPANは誰一人軽んじなかった。

何度も勝っても、出直して来なさいと言ってくれた。

そして強くなって挑んだつもりでも、オネエJAPANはそれよりも更に強くなってきのたけ連合軍の前に立ちふさがった。

 

 

 

そして十戦目を迎えたのが

弐千壱拾九年七月十壱日木曜日であった。

即ち一週間前である。

何故記事を書くのに一週間もかかったかと言えば、負けを重ねた試合のように何度も何度も書き直していたからだ。

この節目を迎えるまでのことも本当はもっと克明に記したい。

だがその前に個人的なことがどうしても語りたい。

 

 

 

 

 

~我ときのたけ連合軍~

このきのたけ連合軍という純粋にオークのみで結成されたサブ血盟の成り立ちについては過去記事にも書いた。


元を正せば折角オークという新種族が実装されたわけで、ある程度皆平等な環境だからサーバーを超えてオークを使って、きのこ派とたけのこ派に分かれて戦争というコンテンツを前向きに遊んでみようという試みをリネくじ主催で行ったのが始まり。

 

現在はその戦争で生き抜き、鍛え上げられた兵力を、ぜんぜん決着もつかないしひとつにまとめてみようぜとなったのがこのきのたけ連合軍である。

この時点がいわゆる第二のスタートとも言えるだろう。

 

実際、総帥、閣下などと偉そうに自称しているが本来のところは別に我は自分が盟主に向いている人間とも思わないし、正直身内同士でやり合わないのならばいったいどこに矛先を向ければよいのかと路頭に迷っている時期もあった。

ただやると決めたらやらねばならぬ。

この先に何が待っているかも分からないが自分なりにやってみようと暗中模索で駆け出した。

 

 

それにあたって血盟のルールをもう一度考えた。

皆はリネレボをつまらないと感じたことはあるだろうか?

我は何度もある。

その都度を思い返せばひとつの事象が見えてきた。

つまらないと感じるときには必ず義務感が付きまとっている。

やらないとみんなに置いて行かれてしまう。

やらないと血盟に迷惑をかけてしまう。

やらないと要塞戦に負けてしまう、二度とこのコアが手に入らなくなってしまう、

眠くてもリネの日課をやらないといらない人になってしまう。

皆も少なからずそうではないか?少し思い返して見て欲しい。

逆に去った人たちがもう戻ってこないのは、置いていかれてしまったから、ついていけなくなってしまったから。そうではないだろうか。

 

 

 

故にきのたけ連合軍ではルールを完全撤廃した。

たったひとつのルール

オークでリネレボを楽しむこと、これ以外のルールは完全に廃する。

ある種、サブ血盟だからできたことだろう。

だがこれが我の決意だった。

事実我が軍では

血盟ダンジョンの時間は決まっているし毎日可能な限りやるが出席はしなくてもよい。

血盟寄付などのノルマも一切ない。

戦闘力は低くても、たとえ1万しかなくても構わない。

褒章の基準などは特に決めない。どうしても欲しいものがあれば言えばもらえる。

そして

要塞大戦を行う場合でも出席は敢えてしっかりとらない。

 

義務感の卵の完全撤廃

 

一ヶ月以上ログインしていないなどといった場合のみ

リネレボを楽しんでいないと判断して血盟から除外する。

ルールはこれだけだったしこれからも絶対に変えるつもりはない。

 

 

 

そんな血盟のあり方だけを決めて模索をしていた矢先に我はネットの海の中で出会ってしまった。

極上カル美と彼女が率いるオネエJAPANに!!


そして件の要塞大戦十連戦に突入していく。

我自身が決めたひとつのルール、血盟の在るべき姿とその楽しさの存在を信じながら・・・

 

 

 

 

 

~親友~

まず最初に言っておく。きのたけ連合軍に所属するメンバーは皆家族だ。

サブ血盟故にメイン血盟もあるだろうがその正体を敢えて聞くこともない。新入りも古参も関係ない。

ひいきをする訳でも、順位付けをするわけでもない。本当は1人ずつ紹介したい。

 

ただ我らの闘いの日々を語る上で一人の男の存在をどうしても書きたい。

その名は

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歯乳結弦

 

我が記事にはもう幾度となく登場した。

オネエJAPANと名前をかけて闘った改名デスマッチでは我と共に名前を賭けて闘い、そして共に敗れ、共に死んでくれたうちの一人。

すでにすっかり歯乳で定着したがこれ以前の歯乳は八っつぁんという名前だった。

 

正直に言う。

歯乳がいつから我が軍にいるのか、我は覚えていない。甘えではあるが、我にとって存在して当たり前の存在だからこそ、そんなことは忘れてしまった。

敢えて言うなら初めから当たり前のようにそこに居る我の大切な相棒。

そして

彼が別のサーバーからやってきている存在ということは知りつつも、メインがどこの誰なのかなんて一切知らないし、知りたくもない。

我にとっては彼は歯乳結弦以外何者でもないのだから。

 

 

 

皆はオークが導入されたのがいつか覚えているか?

昨年の10月である。

リネレボはそろそろ2周年だがオーク実装はまだ1年経っていないのだ。

 

 

別鯖からやってきた歯乳は最初はそれほど強くはなかったのだ。

歯乳はオネエに負けるたびに強くなった。

負けを重ねる毎に戦闘力を重ねていった。

そして今や、いや、むしろまだ1年も経っていないのに、継承も何もなく、戦闘力は350万を超えた。

 

それでも我の決めたルールは誰よりも分かってくれていた。

それを示すように、負けに負け続けた中でも一度も我や人を責めたことはなかった。

出欠をしっかりと取らないこと、作戦を厳密には決めないことに文句を言ったこともなかった。

ただただ、自分の要塞戦に於ける動きを振り返り、省みつつ、戦闘力を研ぎ澄ませて行った。

ただの一度も大戦に欠席することなく。

 

我の為に、きのたけ連合軍の為に可能な限りの全てを割いてくれていた。

我は言ったことがある。

「勝ちに行くなら歯乳を盟主にした方が・・・」

次の文を打ち込む前に歯乳は打ち込んだ。

「閣下が盟主で勝たなきゃ意味がないです」

 

 

今だから言おう。

オネエJAPANに負けを重ねること自体への悔しさなどよりも遥かに我の中では

歯乳を始め、負けに負け続けているにも関わらずついて来てくれる血盟員を勝たせたい、そしてそれが叶わぬことが悔しかった、不甲斐なかった、申し訳がなかった。

逼迫した熱い闘いを終える度に、その闘いが負けに終わるたびに確かな本気同士のぶつかり合いの熱さ、腹のよじれるような楽しさと合わせて、そんな悔しさも味わった。

 

いつしか闘うのが怖くなっている自分が居た。

自分で決めたルール勝つためにやるべきことが相反しているようで苦しかった。

たかだかゲームだけど歯乳の為にオネエに勝ちたいというリビドーとこれ以上負けて苦しむならばいっそ逃げ出してしまいたいというデストルドーの間にすっぽりと挟まってしまった。

所謂あれだ。シンジ君の逃げちゃだめだというあの感情が初めて分かったのだ。

é¢é£ç»å

 

 

 

 

そして迎えた第十回目の対戦。開始時刻の10分前。

節目と言えるこの数字。これで負けたら・・・もうどうしようか。

そんなプレッシャーに苛まれてクッションに顔を埋めた。

 

 

もうほぼ全員が揃っているVCを繋ぐのに自分でも驚くほどの時間がかかった。

 

さあ、やるかと重い重い腰を上げられたのは

歯乳が負けても負けても最後にはいつも「楽しい」と言ってくれていたことをふと思い出したからだった。

 

 

 

 

 

 

~集結の運命~

前回のオネエJAPANオフ会記事にも書いた通り、この試合は第十回という数字と合わせて極上カル美の復活記念も兼ねていた。試合自体はあまりの興奮に我は殆どスクショなど撮っていないので、ここからは極上カル美撮影のカルビデオの力を借りよう。

 

後ほど分かったことだが、この日の闘いは奇しくも27vs27の同数戦。

我、乳凝り圭にとってのLRTが幕を開けようとしていた。

 

不安を払拭するように我は口を開いた。

「あどねぇ~閣下はねぇ~強くてでぇ~カッコよくてでぇ~」

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実際の貴乃花の息子(靴職人)以上に残念な仕上がりではあったが、もうそんなことはどうでもよいッ!!

 

 

 

我は勝ちたいのだッ!!

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状況開始ッ!!

 

訓練も課金もなしに都合の良い事ばかりと戦の神が居たら笑われそうな我儘だ。

 

だがこの日の為に動画を要塞戦の動画を見漁った。

LRTでしのぎを削った血盟の人々からの助言も多数もらった。

皆が訓練せずとも運用できる作戦の構築に明け暮れて夜を明かした。

 

 

開幕2分

過去9戦とは明らかに違う出来事。

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先に自バフが取れたのだ。

今夜は、今夜こそは勝てる予感がする。

そんな実感を噛みしめているうちに貴乃花(幼体)キャラクターはすっかり忘れて合同VCに叫んでいた。

「殺せ!!オネエどもを殺せ!!カル美を滅多打ちにしろ!!」

 

 

過去の我ならここで熱くなって居ただろう。

だが、今宵は脇を締め直す。

血盟チャットに次の展開を打ち込む。震える指で。

 

合同VCからオネエ達の声が聞こえる。

「閣下黙ったわね」

「どうせチャットで指示でも打ってるのよ」

 

ああ!!そうだッ!!そうだともッ!!

愛しき貴殿らを殴殺するためだ、今宵だけは許せッ!!

 

そんなことを思いながらチャンスが巡って来るたびには

「見ろ!!オネエどもがゴミのようだッ!!」と叫んだ。

高ぶる感情を揺り戻すようにやってくるピンチが来るたびには

「全バック!!我死んでる!!刻印されてる!!全バック!!」と叫んだ。

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オネエ達の声が聞こえる。

「あーーーーもうッ!!閣下うるさいわねッ!!情緒不安定なのよ!!黙りなさい!!」

 

 

黙ってもしゃべってもいちゃもんを言ってくるオネエ達。

いつも通りの笑い声を聞かせてくれる皆。

我がもリアルの我のすぐ隣からオーク川奈央として参戦しており、そのよく通る声で防衛状況を逐一知らせてくれていた。

 

 

光速のように感じられた10分が過ぎても

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状況は硬直。

 

 

 

そんな最中、きのたけ連合軍のうちの一人が血盟チャットで話す。

「閣下、次の自バフ、囮にしない?」

 

デヴィ魔人である。

知っている人はいるだろうか。

以前記事でも触れたが・・・オネエJAPAN初代盟主の名は・・・

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デヴィ腐人!!

彼女がヒンデミットに転生した姿が

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デヴィ魔人!!

 

「あたしは面白いことにしか興味がないの。あたしがオネエJAPANを裏切ったら面白いでしょ?共に闘うわ」

そんなことを言って我が軍にやってきた戦の徒花デヴィ魔人の提案。

この日の作戦はこの魔人から我に授けられたものといっても過言ではなかった。

 

 

だが我は

「否!!この次のバフ更新だ。これは取る。」

元より戦力の一極集中による一撃カウンターを作戦として考えていた我はチャットに答えた。

「御意」

デヴィ魔人、及び血盟員たちの即座の回答。

いつの間に我が軍はこんなことができるようになっていたのだろう。

 

 

するとこのおよそ3分後が勝負の時。

一進一退の攻防。その波を、その読みを外した時は・・・

迷いなく発した命令とは裏腹に我が心は張りつめていた。

 

 

 

そして運命の刻

下ネタに埋め尽くされた定型文を全て消し飛ばして入れておいた定型文たちの一つを押す。

「全軍!!自軍B門前集合!!」

苦楽を共にした、幾たびもの敗北を共に味わった面々が集まってくる。

 

自バフが切れる5秒前、その下の定型文をもう一度押す。

「全軍!!敵軍A門より突撃!!」

斜め方向に走り出し、自バフを無視し、泉を仲間たちと駆け抜けながら思う。

神様、どうかこのまま、我々をその先へ連れて行ってください。

 

 

物量にものを言わせ門前の防衛オネエ達を薙ぎ倒し敵陣地へ侵入。

練習をしたわけでもないのに、弱い我の身代わりになるかの如く我を前方後円墳が如く取り囲むきのたけ連合軍団員。

妨害に押し寄せるディフェンスオネエ達と共に摩耗していくきのたけ軍。

そして手をかざし輝き始める乳凝り圭

 

残り15秒。

まるでここまでの5秒ですら永遠のように感じられる5秒。

まさかここで相対性理論を体感することになるとは思いもしなかった。

 

残り10秒。

一方で極上カル美を始めとしたオネエJAPANは合同VCで異変に気が付く。

大戦力を一挙に投入した作戦が功を奏し残り10秒、9秒、8秒とその刻は進んでいく。

「防衛全滅、戻って!!」

 

踵を返す極上カル美

残り5秒。

我が画面にも猛烈なダッシュをする極上カル美が映り込む。

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残り3秒。

我を取り囲むきのたけ連合軍残党と極上カル美の壮絶な衝突。

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残り1秒。

我のすぐ隣に極上カル美

 

 

 

 

カット技が放たれかけたその刹那に終わりを告げる要塞大戦。

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「あ゛あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

駆け巡る乳凝りの脳内物質っ・・・!

β-エンドルフィン・・・!

チロシン・・・!

エンケファリン・・・!

バリン、リジン、ロイシン、イソロイシン・・・!

ãéç£å輩ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

※写真はイメージです

 

 

 

 

 

夢にまでみたリザルト画面が映し出された。

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~涙~

「勝ったぁ!!やったった!!やっくぁwせdrftgyふじこlp」

うるさいと言われた合同VC中の5倍近くの声で喚く我。

恐らくは我がマンションの隣の隣の部屋の上の上の部屋でも聞こえただろう。

 

 

「キーーーーーーーーッ!!やるわねぇ!!」

「悔しいけどあんたたちの勝ちよ・・・!!」

「今夜はほんとに強かったわね、おめでとう!!」

口々にその勝利を讃えてくれるオネエJAPAN

 

我は極度の興奮状態。

甲高く笑ってみたり、今思えば死ぬほどうざいくらいに勝ち誇ってみたり。

喜びというよりはもっと原始的な感情の爆発。そしてその処理の仕方が分からない。

ジャンキーよろしく支離滅裂な発言を繰り返していたことだろう。

そんな我に遠慮してか殆ど口を開かない我が軍の面々は何を思っているだろうか。

ほんの少しだけ取り戻した冷静さで血盟チャットに目を落とす。

 

 

 

 

 

 

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この文字を見て我は思わずその両の手で口を塞いだ。

嗚咽しそうになったからであり、それを合同VCにて悟られないようにである。

気分が悪いのではない。

人間は急に泣きそうになると嗚咽から出るようだ。

急激にこみ上げてきた通常は涙となって流れ出るはずのものが口から出たのだ。

 

そして続いた

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この文字を見つめる頃にはその両の目から涙が零れた。

嬉しいのだろうか、安心したのだろうか、或いはもっと別の何かか。

今思い返してもその気持ちを言葉に変換することは出来ない。

なにぶん、初めての感情だったから。

 

 

 

 

 

 

そしてその涙をVC越しには悟られぬように一呼吸置いた。

過去九回、オネエJAPANに言われてきた“あの言葉”を言うために。

 

さあ!!言うぞッ!!と腹に力を込めたその瞬間に・・・

リアルの我の真隣から・・・

唐突に言葉が発せられた・・・

 

 

「あんた何泣いてんねんwwwwwww」

 

沸き立つオネエ

「キャーーーーー!!閣下泣いてるのッ!?」

「可愛いわッ!!もっと泣きなさいよ!!」

 

騒然とする血盟チャット

「え?閣下泣いてるんですか?」

歯乳までもが

「泣かないでー」などと言っている。

 

 

 

完全に身内、というかに背中を刺された乳凝り

死ぬほどカッコ悪い。というか死にたい。

もはや破れかぶれになりつつ鼻をすすりつつ

「えーーーーッジュルジュルオネエJAPAN諸氏よッジュルジュル我々は我々がやられたあと8回分貴様らを倒さねば気がじゅるじゅる済まないジュルジュル

全然格好がつかないまま、厳しいようで優しさに溢れた言いたかった“あの言葉“を言い放った。

「故にズルズルッ出直して参れッズズッ

 

 

 

 

こうして熱い夜は終わった。

合同VCを切った直後、気恥ずかしくて煙草に火をつけつつ何も言えなかった我。

我の喚き声が消えて急にしんと静まり返った部屋でただ一言は言った。

「よかったね」と。

 

 

 

 

その一言はまるで自分が描いた物語に対して言われているような気がして

また鼻をすすって、煙を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~物語の主人公は~

リネレボの主人公は自分自身だ。

知っての通り、人の受け売りだ。

だけどこの日、俺は、俺たちは誰よりも主人公だったと胸を張って言える。

2年前のMMOなど何も知らず、アホな名前の脇役でいいやと思っていた自分に

「お前は2年後、オネエを自称するおっさん達と本気で闘って、やっとの思いで勝って50人が接続しているボイスチャットの前で泣くぞ」

と言ったら驚くだろう。

自分は自分の想像もしなかった物語の途中に居る。

 

もう一度問う。

リネレボをつまらないと思ったことはあるかい?

俺はある。

運営がクソだと思ったことは?もうやめちまおうと思ったことは?

俺はある。

 

でもたかだかゲームでこんなにも感情が動いたことが今まであったかい?

俺にはない。

そしてここで得た仲間とこれからもどんな物語を描くのだろうかと

それはゲームが終わったとしても続いてくのだろうかと

それが楽しみで仕方ない。

 

 

そんな気持ちを与えてくれるきのたけ連合軍、オネエJAPAN、我のメイン血盟たる白梟の宿屋の面々、もうだいたい顔見知りのヒンデミットのプレーヤーたち、そしてこれを読んでくれているMMOで繋がった総ての人への感謝を込めてこの記事を投下しよう。

 

 

然らばッ!!

今日はここまでだッ!!

強敵たちよッ!!また直ぐに会おうッ!!

 

 

 

~DJきのたけ連合軍総帥 本日の一曲~