チク年B組ーーーーーーーー!!
金パチチ先生ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
こと、豆乳首ゴメスです。
今日は少々恥ずかしいリアルゴメスのお話だ。
“嫁レボ”と名乗っておきながら深刻な嫁要素不足を補うための緊急記事である。
前回の記事のネモ船長の下りで嫁へのプロポーズがどうのこうの書いたことをきっかけにいっそ記事にしてしまうかとノリで書き始めた。
↓↓↓前回の記事はこちら↓↓↓
また今回のお話の舞台はみんな大好きなディ○ニーランドのシーの方である。
詳しい情景までお知りになりたいという奇特な方はこちらのブログに非常に詳しく書かれているので参照されたし。
さて本題に戻ろう。
そう何年か昔のお話である。
リネレボもリリースされていない頃のお話。
嫁へのプロポーズ(自首)をした日のお話。
リネレボは殆ど関係がない。数年前の冬のお話だ。
ゴメスは嫁(といってもこの頃はまだ嫁じゃないが)とバスに揺られていた。
寝相の悪い嫁はゴメスの肩に足を掛けるという人知を超えた体制で眠っている。
高速道路の光がカーテンの隙間からチカチカと入り込んできて、眠る分にはとても良いとは言えない環境の夜行バス。
チカチカの回数分、近づいてくるネズミの国。
話は数週間前に戻る。
儀式用の指輪を購入したのである。
ナッセンリングでもエルヴンリングでもない。
ゴメスが買える程度の本当に小さな小さな宝石のついた指輪。
ランクは当然Nランク
そんな指輪の購入特典としてついていたネズミの国への招待券。
JR往復チケット、2泊3日のビジホ宿泊、そして2日分の入場チケット
嫁には何とか友人の結婚式のビンゴで一等賞だったんだなんて入手経路をごまかしてこれらが手に入ったことを伝える。
もちろん特典の部分だけ。Nランクリングの存在はひた隠しにしていた。
関西人とは錬金術師と近しい意味なのかもしれないと思うほどの圧倒的な閃きが即座に嫁の口から発せられた。
「それJRの往復チケットを金券ショップで売って金にして、夜行バスでいくぞ!!そしたら一人2万円近く浮くからうまいもん食べて帰ってこれるし、滞在時間も伸びるしええやろ?」
ゴメス
「んまぁ・・・でも君・・・寝相が・・・」
嫁
「決まりやな!!」
そうして夜行バスでの移動な訳だ。それも最廉価のだ。まるで高校生の様だ。
ゴメスは眠れないまま、カーテンと窓の間に頭をつっこみ考えていた。
ズボン右前側のポケットには箱に入った指輪。
こいつ、どうやって渡そうか・・・
正に立方体そのものの木箱に入れられたそれをポケットに押し込んで家を出た理由は簡単で、ゴメスは基本、2泊程度の旅行では鞄を持ったことがないからだった。着替えは嫁の大きなカバンの隅っこを間借りするのが慣例。
そう。隠し場所はポケットしかなかった。
世に溢れる一般的な男女の例に漏れず、夢の国でお渡ししよう。ただそれだけの決意を胸に何の予備知識もなく飛び出した家。成功するはずもないプロポーズ大作戦の幕開けだった。
最終的には嫁の足裏とバスの窓ガラスの間にゴメスの頬が挟まる奇跡の体制と相成った頃
多数のエコノミークラス症候群一歩手前の人間を乗せた夜行バスは千葉の沿岸に存在する夢の国へと到着していた。
朝靄も晴れぬ時間。
熟睡してすっきりした顔の嫁は颯爽と女子トイレでお化粧を済ます。それはまるでティンカーベルの魔法が如く、彼女の顔にかかっていた靄もまるで晴れたかのような変貌。
嫁曰くは一日目は“シー”だそうだ。
対象となるのは“ランド”
ゴメスにはこの違いはいまいち分かっていないが、醤油ラーメン専門店と謳う店に入り一応塩ラーメンもやってますよ?という状況で、どっちみち両方食べるならまぁ先に塩ラーメンを食べるかと判断したような感じだろうと勝手に想像した。
「寒いなぁ・・・」
なんて吐き出す息と同じくらいに白々しく謂うゴメス。
指先を温めるという体裁を以てして右ポケットの立方体を隠す。角ばったそいつはゴメスの太ももを容赦なく痛めつけていた。
入場ゲート前の群衆の一人となりその時を待つ。
リネレボの要塞戦さながらの光景。
但し、待ち構える敵軍は人語を介するネズミや話せないアヒルや嘘を吐くと鼻が伸びる人形やその保護者の祖父や一級ハチミツハンターとその仲間たちであり、その要塞が煌びやかな装飾に包まれたゴシック様式のシンデレラ城であることが大きく異なる。
多くのプロポーザー(プロポーズする人々の意)にとってはもはやテンプレートとなりつつあるのが、数々のアトラクションで高めに高めたムードをこのシンデレラ城で力の限り放出するスタイル。
リネレボで言えば、祭壇バフを取り防御塔を圧し折ってからの“刻印”と言える。
2泊3日という猶予を与えられているゴメス。
図らずも“シー”の方から始まったゴメスの要塞戦、否プロポーズ大作戦。
初日の今日は何とか指輪を隠し通し明日の本番に向けバフを積みまくるのがミッション。
入場ゲートが開くや否や猛然とダッシュする人々。
後でわかったことではあるが、彼らは祭壇バフを・・・あ、ネズミが飼っているという体裁で売られている熊の人形を買いに走っていたようだ。
そんなものには二人とも興味がない。
彼らを尻目に悠然と歩く・・・が、太ももと箱が擦れて痛い。
目の前に広がるマリーナ。快晴。そして太ももと箱が擦れて痛い。
気が付くとドーム状の洞窟と探検基地のような場所にやってきた。
ここには二つのアトラクションが存在していた。
“センター・オブ・ジ・アース”と
“海底2万マイル”である。
別段計画を立てていたわけではないゴメスと嫁は熊のぬいぐるみの購入に多くの人々がひきつけられている今がチャンスとこのアトラクションへの搭乗を決意した。
20分程度で乗れるとのアナウンスに引き寄せられ
近くの売店で購入した得体の知れぬ食べ物である餃子ドッグを手に持ちながらセンターオブジアースの列に並ぶ。
ゴメスの不覚。
両手に餃子ドッグを持ちそれを頬張った。
当然ながらポケットから手が離れていた。
そして嫁の視線はポケットに釘付けになっているように思われた。
ちなみに餃子ドッグはうまい。
嫁はハイテンションの所為か、ポケットの四角い膨らみについては何の言及もしてこなかったがプロポーズ大作戦は既に失敗の匂いをぷんぷんと漂わせ始めた。
あとでわかった話だが、嫁は園内の装飾に見とれたり隠れネズミシンボルを探したりしていてちっともゴメスのことなど見てはいなかったそうだ…
とまぁ、そんなこんなで宣言通りの待ち時間で我々の順番がやってきた。
トロッコを模した乗り物が目の前に到着する。
このジェットコースター型アトラクションの名前に嘘はなく
文字通り“地球の中心への冒険”を疑似体験できる。
嫁はネズミの国一発目の乗り物ということもあり、いつもの鋭い眼光の奥にはちょっとした少女性を感じさせるようなキラキラした何かを秘めていたように思う。
ウッキウキ嫁
「あんた!!安全バー下げて!!はよ!!はよ!!はよ!!」
寝不足ゴメス
「・・・お!!すまんの!!下げる下げる!!」
両の手で目一杯、膝の上くらいにある安全バーを下げる。
その刹那・・・ゴメスに電流走る!!
激痛。
太ももから発せられる痛みと言う名の絶叫。
安全バーによって木製の硬質な立方体(指輪入り)がゴメスの柔らかな太ももに押し当てられ、その角がメリメリと太ももにめり込んできた。
あの痛みは思い出す限りでも、レベル10メテオをも凌駕していたように思う。
幼き頃、まだ成長途中だったゴメスのゴメスがひょんなことで露出しかなり早い段階で一つ上の男に成りかけてしまった時の痛みと同じくらいに我慢ならない。
ちなみに期待されたその後の成長は非常に乏しく現在のゴメスのゴメスは半人前のそれである。
滴る脂汗
ライトなレベルだとは言え、このアトラクションはジェットコースター
このまま出発してはまずい・・・
下手をすればその角が太ももを突き破っての失血死もあるぞ・・・
このアトラクションがリアル“絶叫の地”になりかねない・・・
しっかりとロックされたバーをもう一度上げることも出来ない・・・
痛みに耐えるのか、ポケットに手をツッコミその木製の立方体を取り出すのか・・・
いずれにしても退路がない・・・
もう無理だ!!
安全バーと太ももの間に挟まった木製の立方体に指を掛け力の限り引っ張る。
擬音をつけるならばこんな感じ。
ギューーーーーー・・・スポンッ!!
きつく挟まったそれを勢いよく抜いた為に、慣性の法則で放り出されたその右手は木製の立方体を高らかに掲げる形となった。
まるでディズ○ーランドに出現したドラえもんである。
終わった。
安西先生も諦めるほどに完全に試合終了。
例えるなら始まって10分も経たぬうちにいきなりバルスしたラピュタ
木製の立方体はパンドラの箱だった。
ええいっ!!
こうなってしまったのならば仕方あるまい!!
ままよっ!!
と、あまりの混乱のあまり分けもわからぬ儘に
ゴメスはパンドラの箱を開いたのであった。
ゴメス
「あの…結婚し…」
嫁
「えっ!?えっ!?」
周りの客
「えーーーーーーっ!?」
ネズミーシーのクルー
「それでは地中奥深くの旅へ!!行ってらっしゃいませ!!」
乗員一同
「エーーーーーーーーーーーッ!?」
ゆっくりと走り出すトロッコを模した乗り物。
まさか隣の乗客にまで反応されることを想定していないゴメスはますます取り乱す。
はわわ…!!ケッココケッコケッケッケッーーーーー!!
鶏もびっくりの悲鳴にも似た何かを叫びながら箱から指輪を取り出す。
ガタガタとした揺れに遮られながら何が起きているか理解していない嫁の左腕を取り、その指にそのNランクの指輪をはめようとする・・・が、ダメッ!!
猛然とスピードアップするトロッコ状の乗り物。
周囲には蝙蝠が舞い狂い、見たこともない鉱石の塊が輝きを放つ。
指輪を放り出しては一大事だ。
落ち着いてからもう一度トライをするべき。(これは要塞戦にも同じことが言える)
落ち着け・・・ゴメス・・・
だがダメだ・・・この空気・・・耐え切れんぞ・・・
そして目の前に突如現れるドラゴン
ドラゴンのその口から発せられる熱風
乗客たちのその口から発せられる絶叫
痺れを切らしたゴメスの口から発せられる悲鳴
「あ゛ぁぁぁぁ嫁よ!!嫁になってくれぇぇぇぇぇ!!」
そして最高速度に到達するトロッコ
そして目の前にひらかれる視界
短き地中の旅からの生還と時を同じくして開かれる嫁の口
「どこでプロポーズしてんねん!!
ぶっ殺すぞぉぉぉぉおおおおおお!!」
ドラゴンも恐れ慄くほどの絶叫が発せられた。
そしてトロッコはゆっくりとその速度を落とす。
恥ずかしさのあまりに人の顔など1秒たりとも見ることが出来なかったゴメスはおもむろに数秒前、嫁になってくださいと打診した女性の左腕を取り強引に指輪をはめこみ、そしてただまっすぐに真顔で正面を見据えていた。
誰も口を開かない。
ゴメスが何か言わなければこのトロッコは非常に微妙な空気を乗せたままステーションへ到着することになりかねない。
ゴメス
「何処でって・・・地球の真ん中的な所で・・・そのぉ・・・しました!!」
文字通りジェットコースターのようなプロポーズが終了し
指にはまったNランクの指輪をまじまじと眺めた女性は小声でこう言った。
「しゃあないな」
空気を読んだ周りの乗客
「ウェーイw」
「おめでとぉwww」
「お幸せにーーーーwww」
このアシストがなければ更に目も当て有られぬものとなったことは間違いない。
よくよく考えるとこんなとんでもないことをされて一番恥ずかしかったのは彼女だったであろう。
その後、トロッコの同乗者たちは我々に祝いの言葉を送ってくれて、人によっては握手を交わしてそれぞれの目的地に散って行った。
ちなみにゴメスと同じ状況思しき男性はゴメスに僕も頑張りますと耳打ちして去って行った。
その間も、今まで何にも動じたことがなかったつい先ほど本来の意味でゴメスの嫁となった女性は赤面を続けていたのであった。
アトラクションのゾーンを抜けて目の前には大きく穿かれた穴とその底の水面
嫁はやっとまともな思考回路を取り戻したのだろうか。いつもの鬼の形相に戻りこう言った。
「てんめぇよくもやってくれたな。マジで殺す。はよ、隣の“海底二万マイル”行くぞ。お前は生身で海底に沈めるけどなッ!!」
いつもいつも五月蠅い二人組だ。その後もギャーギャー騒ぎながら夢の国探索。
嫁がこの旅の間、どんな気持ちだったのか、真相はゴメスには分からない。
ただ一つ、その気持ちを推し量ることができる行動といえば
件のグダグダプロポーズの翌日
当然のことながら訪れた“ランド”の方にて
本来そこでそれが執り行われるべきだった場所
夜のライトアップされたシンデレラ城の目の前に立った瞬間
唐突な「あんがとよッ!!」
という勢いのいい礼と共にゴメスのみぞおちが嫁の拳によって打ち抜かれたことだろうか。
お礼には値しないクソみたいなプロポーズではあったが、このボディブローだけはありがたく甘んじて受け取らせてもらうことにしたゴメスであった。
客観的に見たら・・・突如お腹を押さえて四つんばいになる男を見下す女性がシンデレラ城の前にいるというのは・・・相当に怖かっただろう。
3日目は夜行バス移動で浮かせたお金で持たざる者なりの豪遊をし、その夜にはまた夜行バスに揺られていた。結婚を決めても決めなくてもゴメスが嫁の枕であることには何も変わりはないのであった。
そうして紆余曲折ありまして今、ゴメスは嫁とリネレボに興じる日々に至ります。
書いて見たのはいいが
なんだこの記事www
まぁいっか!!
然らばッ!!またよろ乳首ーーーーー!!
~DJクマの乳さん 本日の一曲~