諸君ッ!!
遅くなって済まないッ!!
乳凝り圭であるッ!!
さてもさてもすぐに更新すると宣言して2週間も経ってしまった。
実際時間は割かし十分にあったのだが、どうしても満足のいく内容に書き上げられなくて悪戦苦闘していたのが実際の所だ。
きっと前回分を忘れていると思われれるのでぜひ前回の記事もお読みいただければ幸い。
~さてもさても~
前回の記事では純粋オーク血盟きのたけ連合軍が数多の強敵(とも)達と繰り広げた激戦について書いたわけだ。
そして、怨敵オネエJAPANとの第12回要塞大戦。
圧倒的なパワーを誇るオネエの力に2連敗を喫し屈した我、乳凝り圭はとんでもない作戦に打って出る。
「給食当番よ!!盟主は任せたッ!!」
給食当番とは我が軍のマスコットキャラクター
こちらは彼女のツイッターのアイコンであるが、まさにこんな感じの雰囲気が醸し出されている。
元の名前はヒジキングだったのだが、オネエたちにキャラ名をかけた闘いを挑み、敗北し、我が名前を乳凝り圭に変更させられた際に、私も続きますと言って名前をオネエがなんとなくそんな雰囲気だからと名付けた給食当番に変更した人物だ。
給食についてのエピソードは事欠かないが、俗にいう天然キャラだ。
例えば我が
「給食よ!!貴殿の飼っておる犬、かわいいな。あれは何という名だ?」
と問えば
「はい!!閣下!!あの犬は春に捨てられていたのを拾いましたので、【ハルちゃん】といいます!!」
とその返事の裏の物悲しいストーリーとは裏腹の無垢な透き通った声で返事をするのだ。
何はともあれ、ハルちゃんはほんと拾われて良かったな。
そんな給食当番に盟主を任せた理由は、強いからではない。
なんなら我よりも少し弱い。
その理由はただ一つ。
きのたけ連合軍はもちろんのこと、オネエJAPANの面々からも可愛がられている給食である。
以前からオネエたちに
「給ちゃんッ!!あんた弱々しいし、ふらふらしてるしで、殺しにくいわよッ!!給ちゃんを斬っちゃったときの罪悪感がすごいのよ!!」
とよく言われていたからだ。
そう。
斬られなければ強いのだ。
斬られない盟主ほど強いものはおらぬのだッ!!
そして前回の記事で書いたようにきのたけ連合軍は給食当番も含めて総出で斬られて3連敗を喫したのだった。
~惨劇の夜~
乳凝り
「オネエたちよ。貴殿らの研鑽、誠見事であった。敵ながら天晴よ。」
カル美
「圭ちゃん達には負ける気がしないわねぇ。」
乳凝り
「むむ?第十回要塞大戦のことを忘れたかね?」
そんな会話をしながら第十二回の大戦は宴もたけなわ状態。
そんな最中、それまでVCでは悲鳴ばかり上げていた給食当番が大焦りで声をかけてくる。
給食当番
「あっ、かっ、閣下!!あの、閣下に盟主をもどすにはッ、どうっ、どうしたら・・・いいですかっ?わたしはやく閣下に盟主様に戻って頂きたくて・・・」
乳凝り
「ああ、血盟の所を押して、血盟員管理を押して、あとはランクを戻すだけだぞ」
給食当番
「わかりましたッ」
その数分後、またもや給食当番の悲鳴がVCに響いた。
そしてリネレボの画面に表示されていた文字を見て合点がいく。
そこには
乳凝り圭さんが血盟を追放されました
と表示されていた。
給食当番
「アーーーーーーーーーッ!!どうしましょうっ!!どうしましょうっ!!間違えてしまいました・・・」
もうほぼ泣いていた。
それとは裏腹にVCも血盟チャットも大いに盛り上がる。
我も含めてそれはそれは大爆笑だ。
「閣下がーーーーーッ!!お逝きになられたぞぉーーーーーーーーーッ!!」
「下、下、下克上だぁーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
「新閣下、給食当番様を称えよぉーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
などと好き放題に口にする血盟員。
オネエたちも巻き込んで大爆笑のまま
第12回オネエJAPANVSきのたけ連合軍要塞大戦
は幕を閉じた。
その後の我は、向こう一週間、毎日行っている血盟ダンジョンではトイレ掃除などを命じられる雑用ロールをこなした訳だ。
給食からは地面に額を擦り付けるような勢いの謝罪ささやきが連続で入っていたが、ブログではなかなかに伝えられないほどの大爆笑を掻っ攫ったことを思えば安すぎるくらいの代償であった。
我から給食には改めて一言送るとしたら
「褒めてつかわす」
この一言を選びたい。
~春を愛する人~
そんなきのたけ連合軍の日常になくてはならない存在なのが、我が軍きっての猛将歯乳結弦だ。
戦闘力が300万もあれば十分なサブ血盟にぽつりと
戦闘力が700万を超えているプレーヤーがいるのだ。
どうやら他血盟から見ても異常な光景らしく、何度も勧誘の声がかかるそうだ。
我としても、時間も金も費やしたキャラであるから、仮に歯乳がもっと最前線で戦いたいと打診してくれば、淋しいながらもその背中を押す覚悟はあった。
況してや希少職だし、どんどん戦闘力も伸びていくし、どんな血盟に行っても重宝されることは間違いないだろう。
また、前編から書いた話のように、きのたけ連合軍の活動といえば、合同VCを使用したワイワイガヤガヤな雰囲気の要塞大戦が主である。
しかも、結構な確率で負けている。
たぶん勝率は30%くらいだし、本来なら勝てるであろう試合も、我が敵軍の女人に鼻の下を伸ばしている間に負けてしまったり、作戦はおろか、防衛パーティーすら定めずに試合を始めてしまいぼろ負けしたりとなかなかに芳しくない状況。
そして負けるたびに歯乳が私がもっと強くならねば、と言ってくれることに対して我は大いに甘えながらも、若干の忍びなさも感じていた。
だがそれを口に出してしまっては野暮というものである。
そんな最中、敗戦が重なることに対して我が
「歯乳、正直いつもすまんな」と
つい血盟チャットに漏らした時のことだ。
こんな返事がやってきた。
正論だなと返しつつ、ふと、もしかしたら先に書いたような、背中を押すべきタイミングが来てしまったのかと胸いっぱいに悲しさが湧き出た次の瞬間であった。
我は安堵からか暫く泣いた。
嬉しくて嬉しくて泣いた。
笑いを取るためだけに戦闘力を700万まで上げる男が他にいるだろうか。
男らしくてかっこよくて泣いた。
この瞬間は本当に我がリネレボをやっていてよかったなと思う瞬間の一つになった。
以前にも書いたように歯乳結弦には娘がいる。
名をはちこ、いや今となっては豆乳首歯乳娘(はちこ)という。
我のメインキャラ、豆乳首ゴメスが所属する白梟の宿屋にて共に活動中だ。
彼女についてはこちらの記事にて
その歯乳娘は今年、高校を卒業する年齢な訳であって、
そこから考えれば歯乳の年齢はリアルの我よりも随分と上なのは明白な訳だ。
にもかかわらず、我は毎夜、毎夜、歯乳を呼び捨てにするし、酔ったから直ぐに血盟ダンジョンをやっておいて欲しいとか言う。なのに歯乳は敬語で応える。
冷静になって考えればめちゃくちゃなのだ。
なんなら申し訳なさの権化なのだ。
だが、MMOだからこそそういうロールを演じることが許される。
それこそがMMOの良さなのだと思う。
きっとお互いのこのロールがなければ、我の人生においては歯乳のような素敵な人物に関わることも、こんな風に影響をもらうこともなかったのだから。
~乳の恩返し~
ここには書ききれないことも含めて歯乳には本当に頭が上がらない。
何かお礼をしたいと我は考えていた。
そんな中での何気ない会話
乳凝り
「皆、コロナが流行っておるが大丈夫だろうか?」
歯乳
「いやぁ閣下こそ大変では?私は娘の卒業式も中止になってしまいました。」
乳凝り
「左様か・・・コロナ憎しであるな・・・」
我は過去の歯乳との会話を思い出した。
詳細までは話すつもりはないが、その概要としてはこうだ。
歯乳家は歯乳の男手一つで子を育ててきたそうだ。それはもう、我からは想像もつかないような親としての苦労もあっただろうし、子としての苦悩もあっただろう。
我が軽々にこんなところで首をつっこんだようなことは言うつもりはないが、そんな中で卒業式が中止になってしまったとなったらば、歯乳もさぞ辛いだろうなと想像をしたのだ。
本人たち曰くはよくある話だとのことだったが、やはりその状況で言えば父として観る卒業式には特別なものがあっただろうという所は想像に難くない。
ちなみにこの事情については、恐らくは我しか知らなかった。
我自身のリアルも致し方なき状況とはいえ、ウィルスと世間に振り回されてばかり。
コロナ憎しという言葉自体には嘘はない。
そんなネガティブな感情も抱いていた3月初頭、我がきのたけ連合軍の神出鬼没の魔法使いことダビーポッターから我に提案があった。
ちなみにダビーポッターは我のメイン血盟の仲間であり、何度も会っているが故に気の知れた仲なのだ。
ダビー
「ゴメさん、あー、いや閣下。歯乳さんの所、卒業式中止なんだってね?」
乳凝り
「左様。なかなかに心が苦しいのぅ。」
ダビー
「何暗いこと言ってんのよ!!歯乳娘の卒業式、リネレボでやろうぜ!!」
我は彼が本当に魔法使いなんじゃないかと感じた。
今でも思う。この一言は一瞬でネガティブをポジティブに変えた魔法だった。
乳凝り
「なんたる名案!!でかしたぞッ!!」
そうして動き出した計画。
やはりこういった類のことはサプライズが良い。
我とダビーしか事を知らぬままに話を進める。
正直、我のリアルでは仕事のキャンセルも相次ぎ、その対応に追われてろくだま計画らしい計画はできなかったのだが、むしろこの計画への楽しみな感情は辛い時期を乗り越える糧になった。
歯乳娘に中止になってしまった卒業式の日程を聞き出す。
そして、お父さんには内緒でいきなり卒業式をやろうと提案した。
歯乳娘は快諾してくれた。
そして血盟員に伝達。
「来る3月〇日、我が配るだけ配って消化できていないワールドボスの石を消化する!!皆いつもの血盟ダンジョンの時間に、奮って参加をされたし!!」
まぁこれは実際嘘ではなく結構な数がたまっていたし、卒業式後には消化する予定だった。
そしてあれよあれよと日々は過ぎ当日。
会場はきのたけ連合軍アジトである。
すっかりワールドボスの消化と思って集まった面々は30名程。
勿論、我とダビー、そしてアジトの端っこに隠れている歯乳娘以外は今から卒業式が始まるとはつゆ知らず。
そこにこんな宣言をした。
いきさつを知っているダビーポッターよりもオカモト0.01が素早く反応。
飲み込みが早さが尋常ではない。
恐らく多くのきのたけ血盟員は我のブログ記事を読んでくれていたのだろう。
歯乳娘が歯乳結弦の実の娘であり高校生であることなどは説明が不要であったし、まるで予定されていたことかのようにすぐに状況を飲み込んで既にノリノリだ。
皆がワイワイと歯乳娘の卒業を祝う言葉を投げかけているところにまずは我から言葉を贈る。
全く何一つ飾り気なく本心を話してみた。
その後は卒業生答辞へと繋ぐ。
但し今宵の卒業生はたった一人だ。
歯乳よ。間接的に泣いたことを晒すことは許されよ。
歯乳娘はこれから大学へ進学だそうだ。
まっすぐな言葉が我の胸にも響いて、我もこの時点で泣いていた。
せっかくなので保護者代表からも一言もらおうと思った。
だがなかなか言葉に出来ないようであった。
ふと見ればエリアチャットでの会話よりも先に我に歯乳からささやきが来ていた。
故に、ここで公に言葉を求めるのは野暮だと判断した。
ささやきの内容は我の、我だけのものである。皆には見せられない。
だが娘よりも卒業式を心待ちにしていた父からの感謝状がそこにはあった。
とにもかくにも式典は締めなければばらない。
やはり記念撮影は必須だ。
我も撮影をしたのだが
今宵の主人公たる歯乳娘が映っているものがこれしかない。
仕方がないので
その花火の賑やかさをGIFにしてみた。
まぁこれもいささか雑ではあるが雰囲気だけでも伝われば幸い。
ブログのデータ容量的にこれしか載せられないが、この日は開始から終了まで数多の花火が打ち上がり、花火が枯渇しメテオで代用する者が現れたくらいだ。
その後皆でワルボを消化して愉快な夜は終わった。
冒頭と終了の挨拶で高校名が変わってしまっているのはご愛敬だ。
とにもかくにも歯乳娘よ!!豆乳首歯乳娘よ!!
卒業、本当におめでとう。
そしていつもお世話になっている歯乳結弦の中身のお父さん。
ここばかりはロールを捨てて言わせて下さい。
いつもありがとうございます。
そして娘さんのご卒業、本当におめでとうございます。
~ゲームってさ~
歯乳結弦からは大変な感謝の言葉をもらった。
だが、感謝をするべきなのは幸せを分けてもらった我々の方である。
コロナの“せい”で卒業式が出来ないという状況を、コロナの“おかげ”で他とは趣の違う卒業式が出来たということは紛れもない事実で、これはこの仲間たちを作ってくれたこのゲームだからこそできたことである。
歯乳結弦とのやりとりの中でもらった一言だけは公開したい。
“まさか、スマホゲーム一つでこんなに豊かな経験をするとは思いませんでした”
この記事の更新が遅れたことの理由の一つは
人様の家庭事情に踏み込んだ内容だからだ。
ずっとそれに触れないように書いては、出来に納得できずに消して、今日に至った。
でもどうしてもこの内容で更新したかったのは、歯乳にもらったこの言葉を皆にも共有したかったからだ。それで結局本人に相談をしてやはり書くことにした。
皆というのは、いつもリネレボで仲良くしてくれている皆でもあるし、いつもこのブログを読んでくれいている皆でもあるが、もっと言えば日本全国の皆に叫びたい。
昨今のどこぞのうどんが有名な県が打ち出したゲームの使用時間の目安を定める条例。
反対意見も多く目立つが、条例として賛成多数という裏付けの元採用されている事実。
少なからずゲームやネットでの繋がりに否定的な意見が存在するということだ。
だけど我は言いたい。
机に向かって勉強するだけでは人と人は繋がらない。
学校生活という強制的な共同生活に馴染めない人だっている。
ゲームやネットが安全だと言い切るつもりはない。
だが、少なくとも我はリネレボで人と繋がった。
本来ならば知り合うはずもない見知らぬ者同士を繋げる力を実感した。
親と子の距離を縮める力を目の当たりにした。
或いは、ここで生まれた繋がりが新しい夫婦や人生の相棒という形になってその先までずっと続いていくであろう未来も垣間見た。
双方向性のあるコンテンツだからこそ出来ることである。
劇薬にもなりうるのは事実かもしれないが、それは使い方を知らない人間にとっての話だ。
醤油だってがぶ飲みすれば人は死ぬ。
我々がやるべきことは、危険性があるからと蓋をするのではなく、正しい使い方を学んで教えていくことなのではないか。
我はそれがどうしても言いたかった。
ゲーム否定派のお偉いさん方よ。
貴殿らはゲームをしたことがあるかね?
我が名はきのたけ連合軍総帥乳凝り圭
どこぞのウィルスのせいで外出するのも憚られるこんな時勢だからこそ、もう一度ゲームの魅力を叫ぶ者である。
〜最後に〜
またもや長い記事になってしまったが長いついでに最後に1つ。
豆乳首ゴメスとして参加している"白梟の宿屋"
乳凝り圭として参加している"きのたけ連合軍"
それぞれの遊び方を満喫させてもらっている毎日です。
リネレボの人口は少しずつ減っているのは明白ですが、僕はまだまだ人との繋がりを求めています。
血盟員、および対戦相手は随時募集中です!!
白梟の宿屋では特に一緒に長らく遊べる血盟員を、きのたけ連合軍では特にメインでも構わないので共同VCにしてワイワイ対戦してくださる血盟を募集してます。
サブ血盟とメイン血盟とでは戦闘力が合わないと思われるかもしれませんが、先日もきのたけ連合軍は反王親衛隊の皆様と刃を交えてきました。我々の戦略は、1戦目はハンデなしでゴリゴリの殴り合いをして負けておきつつ、2戦目からイチャモンをつけまくって法外なハンディキャップを求めるスタイルなのでメイン血盟との対戦でも問題ありません。
ああ、もうしゃらくせえな!!
なんでもいいぜ!!
とにかく繋がろう!!
と、言うことで今回はここまでッ!!
然らばッ!!
またよろ乳首---------ッ!!
~DJ私立豆乳首高等学校校長 本日の一曲~